前回は大花火のボーナス、というかBIGについて書いた回胴回顧録 大花火(ボーナス編)でした。今回は通常時ってどうだったのか?と言う事を思い出しながら書いていきます。もうさすがに20年近く前の事なので、記憶があやふやな部分もありますが、温かい目でよろしくお願いします。
通常時は面白いの?
どんな機種でもそうですが、当たれば面白い。これは当然なんです。だからBIGボーナスでいくら600枚以上獲れるからって、それは当たっているから面白いのです。
じゃぁ大花火の通常時はと言うと・・・
大量獲得機ですからね・・・通常時は・・・面白いんです!
演出面から見てみよう
今の台ほど、演出パターンは多くありません。
演出の分岐はまず2つ・・・レバーを叩いた時に・・・
- 始動音がテロレロンって鳴る(通常始動音)
- 始動音がテロ~ンって鳴る(予告音)
- 始動音がテロレ~ロンって鳴る(?)
あれ?謎の3つ目が出現した(笑)
それぞれの始動音についてですが、今のHANABIを打ってると、RT中にBIGを引くと2連目は大花火のBGMになりますよね。その時に通常始動音がテロレロン♪になります。
ジャックイン(移行リプレイ成立)時に、逆押しか順押しのナビが出て、その時の始動音がテロ~ン♪です。
余談ですが、この2連目に大花火の音楽になるってよく出来てません?RT中にBIG連荘した時だけ鳴る音楽・・・って事は600枚獲得してる状態なんですね!大花火をそいう言う所で音楽とともに再現って、5号機HANABIもシャレてますね!
話は戻しまして・・・通常始動音は山(スイカ)を除くハズレとボーナスを含む全役対応。チェリーさえ狙ってれば取りこぼしは無いですし、不意にリーチ目が出たりします。
予告音が鳴った時がチャンス!ハズレを含む全役対応で、レバーオンから第三停止までのいずれかで筺体上部の4thリール(鉢巻きリール)が回転します。もちろんボーナス期待度も上がります。
アツいのはレバーオンで回りはじめた時と、第三停止で回りはじめた時。
この辺は今のパチスロとも共通ですね。演出の発生は極端に早いか、極端に遅い方がアツいって言う。
その4thリールの演出も30パターンくらいしか無いの。
4thリールには、赤ドン、青ドン、一尺玉、三尺玉、ハズレ、大当りの6種類が描かれている。それが右に回るか、左に回るか、始動はレバーから第3停止までのどれか、どう動くか、最終的にどこに止まるか。これだけしか無いんだから。
今の液晶なんて凄い演出パターン持ってるじゃん。大花火はたったの30パターン程度。
でもそれがとんでもなく凄いバランスで構成されていて、レバーオンの1打1打に凄く期待が持てるの。
回胴回顧録 大花火(ボーナス編)でも書いた通りで、設定1の機械割が100%オーバーで、設定6ともなると140%オーバー。だから日本全国に設置されている大花火のほとんどが設定1なわけ。BIG確率が1/431、REG確率が1/655。合成確率1/260。
この低確率を飽きさせない作り込みがなされていたのが、大花火の演出の凄い所。
とにかくテロ~ンと鳴っただけで期待する。
それしか演出が無いからこそ、期待する。
予告音発生時にアツく打つ!
僕が好きなアツイ瞬間は・・・
予告音が鳴る、4th始動せず。左リールに以下の図柄をビタ押しする。

この時停止してほしい出目は一つだけ。

バリナ!(画像は今度実物写真に変えるかもしれません)
偉そうな出目でしょ?なんと!ハズレで止まるんです(笑)
でももう一つあって・・・七を中段にビタで押すと、ボーナス成立時にはバリナが停止します。1コマ滑りでリプレイが成立だったらBIG成立後です。
この時点で4thが動いても一尺玉以外ならボーナス確定!動かずなら第2停止がドッキドキ!
この出目でトイレに行って・・・自販機でジュース買って・・・戻ってきてどんな目と4thで止まってるかが楽しみでした。こういう感じで、自動停止で楽しむ出目をトイレ目と言う表現がされていました。
予告音+第1停止で4th動かずの時点で小役以上の可能性が高いので、必然的にボーナス期待度の高い瞬間がそこに詰まっているのです。もちろんハズレもある。
それでも、もう目の前に600枚が来てるんですよ!
2停止3停止でリーチ目が出るか!出なくても4thリールでハズレを蹴ってくれれば!
いろんな期待を込めて、自動停止で楽しんだり、気合でリーチ目出ろ!と止めたり。
このバリナには色んな思いが詰まってたんです。
そうそう、5号機での注意ですが、ジャグラーなんかで、から回しして席を立つ方いますが、オススメしません。5号機は4号機と違い、自動停止する機種では、自動停止時に何かが成立してても、小役もボーナスも揃いません。チェリーもブドウも成立してても自動停止だと取りこぼします。
ジャグラーをから回しで席を立つ場合は、左枠内にチェリーが止まった状態か、枠内にチェリーを狙って、左下段にBARが止まった状態なら小役非成立なのでOKです。どちらもボーナスに期待できる出目なので、自動停止後GOGOランプついてたらラッキーです。全リールから回しは、小役成立してても100%取りこぼすのでもったいないです!
一般的なDDT(小役獲得打法)
普通はバリナのバーを中下段くらいに押して、確実にチェリーと山をフォローしつつ打つのが一般的なDDTでした。
当時も斜め山はアツく、出目と演出で斜め山確定の状態になると、心から「はずれろ~!はずれろ~!」と願いながら止めていました。
予告音アリ、バー下段、以下の出目で4thが動いてなければ山orボーナス!

確か斜め山が揃う可能性は山成立時の1/32・・・約1/2800だったと思います。もしかしたら1/16だったかもしれない。記憶不確か・・・
どっちにしてもアツイ瞬間がここにもあるんです!
設定1の合成1/260を吹き飛ばす出目と演出と期待感がいっぱい詰まっていた。それが大花火だったのです。
謎の始動音テロレ~ロン
これ・・・間延びって言います。
発生した時点で・・・BIGorチェリーと言う凄い予告音なんです!
BIG成立時の約1/8くらいで発生、チェリー成立時の1/70くらいで発生。
設定1だと仮定すると、BIGの発生率約1/3000、チェリーの発生率約1/4300。
設定1でも期待度60%弱、600枚or4枚の大勝負がかかっている間延び。
当然4号機に重複フラグなんてありませんから、チェリーが出た時点でアウト!
この時ばかりはチェリーをこぼしても良い!と決めて、七上段テンパイ見たさに、左リール上段に七を押したりしてました。
上段にビタ停止したらBIG確定!上段七テンパイを拝みにかかります。
反対にバリナが停止するとチェリーの取りこぼしでした。
ただ、この間延び、わからない人には一生わからないそうです。
わかる人には2台となりの間延びでもわかったりします。
僕はどちらかと言うと、2台となりの間延びもわかっちゃう方でした。
今のHANABIの遅れもわからない人は本当にわからないらしいですから、音の発生のさせ方とか、上手に出来てるんだなぁって感心します。
とにかく色んな所に600枚チャンスがあったので打ち手は飽きてこなかったのです。
まとめ
決して今回の記事で大花火の良さを伝えられたとは思っていません。
しかし、演出作りの基礎と、打ち手が楽しめる要素がしっかり盛り込まれているのは確かです。ただ大量獲得だから、と言うだけではなく、通常時もBIG中も面白い要素が多数ある。これって凄いことだと思います。
今は液晶を用いることで多種多様な演出を持つ事ができるようになりました。その分、作り込みが甘いと、演出の楽しみが分散し、イマイチパッとしない台になってしまうのではないでしょうか?
パチスロなんてものは、どの台でもメダルを投入し、レバーを叩いて、リールを止める。この作業の中で成り立っています。そう考えると、大花火にしても、サンダーVにしても、バーサスでも、1停止毎に消灯の有無や、ボーナス期待度の高い出目で打ち手をドキドキさせてくれるのは、パチスロの本題なんじゃないでしょうか。
当時のアルゼ系機種が確固たる地位を確立したのもうなずけますし、今のアクロスAプロジェクトがウケたのも納得できます。
今回は大花火と言う古い機種を題材にしましたが、面白い、人気が出るにはきちんと意味があったんだと再認識させられました。
一応実機は所有してるので、今度動画で配信でも出来たら面白いですね。
では、この辺で回胴回顧録 大花火回のまとめとさせていただきます。