パチスロにおける設定推測と設定判別の違いを理解する

パチスロを打つと、ほぼ必ず設定と言うものがついて回り、そのブラックボックスを解き明かしながら打つ事も楽しみの一つである。その設定を解き明かすために、推測要素とか、看破判別(看破)と言うものが存在する。今回はその両者の違いを考えて理解してみようと思う。

一応、ほぼ必ず…とほぼを付けた理由は、ハイパーリノと言う設定が1つしか存在しない機種もあるためです。

設定推測とは?

一般的に行われるものが設定推測です。

設定1だとこの確率で、設定6だとこの確率で、と言うように、雑誌やインターネット上で解析情報が出てきます。もちろんボーナス確率の違いも推測要素の一つです。

小役カウンターで小役を数えてみたり、高設定示唆演出の出現率を見たりと言うのが良く行われる設定推測では無いでしょうか?

あくまでも、この台は高設定ぽいぞ!とか、設定6っぽいぞ!とか、断定するものではなく、推測の域を脱しないものを設定推測や設定推測要素と僕は位置づけています。

アイムジャグラーでREGがたくさん引けるから高設定っぽい!とか、ブドウが揃わないから設定5かも?とか言う感じですね。

結局たまたま低設定でREGをたくさん引いただけかもしれないし、設定6でブドウを引けなかっただけかもしれない。

設定推測を行い、この台の設定は設定6です!と答えて、正解にも不正解になりうる状況までだと思います。

設定判別(看破)とは?

設定推測は違い、設定を断定できる状況を設定判別(看破)だと僕は位置づけています。

設定5or設定6確定演出が発生した!という状況でも設定5or設定6まで判別したと言えると思います。この場合、設定5か設定6です!と答えて不正解になり得ない状況ですね。

これだけで終わってしまうと面白くないので、回顧録ではありませんが、4号機時代の話も交えてお話していきましょう。

設定示唆や確定演出が出たのは5号機から!(多分)

僕が初めて設定判別演出を体験したのは、5号機初期の青ドンだった。

新装初日の青ドンで、その台の台高設定である設定Hをツモ。その際、BIG中に3連ドン花火演出が発生し、ほぼ設定Hが確定した。設定1or設定4では発生せず、設定6でも薄い確率で発生した。(青ドンの設定は設定1、4、6、Hの4段階)

ただし、その解析値は後日知った情報で、新装初日はその情報が無く、きっとこれアツイに決まってる!と言う感じでした。その後、設定Hを打つ機会はなく、あったとしても気付かず、初日に見て以来見る事はありませんでした。

恐らくこのような示唆演出が作られるようになったのは、4号機時代より判別要素や推測要素が少なくなったことや、札による高設定告知が出来なくなったこと、5号機は出ない!というイメージから、プレイヤー離れを危惧する状況からだったのではないでしょうか?

4号機A400時代は設定判別の時代

A400時代、すなわち一番通常のAタイプ時代こそ、上手な人が設定判別しながら打っていた時代。

実は今のHANABIなんかの小役確率差って言うのは、この時代の小役高確率状態、低確率状態を再現したものだと思っている。

今は各設定毎に小役確率が決まっているが、当時は小役が揃いやすい状態と、そうでない状態の2種類の確率が用意されていた。

これを利用して、設定変更判別や、設定判別を行っていたのだ。

まず、台の中には小役カウンターが搭載されている。この小役カウンターは、小役を数えるものではなく、小役を高確率にするか、低確率にするかの数値を管理をしているもの。

この数値を増減させて、0以下なら小役高確率に、1以上なら小役低確率にさせていた。

設定変更時とBIG終了時は、このカウンター0に設定される。

各設定毎に減少させる数値が設定されていて、それを減算値と呼んでいた。

3枚投入し、1G回すと、メダルの枚数×減算値がそのカウンターからマイナスされる。カウンターがマイナス域にいれば、小役高確率状態で小役抽選される。

反対に小役が揃うと、払い出した枚数×256(加算値といい、これは固定で256)カウンターにプラスされる。カウンターがプラス域ならば、小役低確率状態で小役抽選される。

なんとなく想像できると思うけど、高設定程減算値が大きく、早くカウンターがマイナスになりやすいから、高設定程小役が揃いやすくなるというもの。

この減算値が低設定なら減算値97で高設定なら減算値100とか設定されているので、減算値100を想定してカウンターの数値を把握し、今なら高確率状態のはずだから、小役が揃いやすいはず!と言うのを繰り返して、想定と一致すれば設定5以上は判別できた!と言う感じになる。

表にすると以下のようになる。(減算値100と97の例)

ゲーム数減算値100減算値97小役
000
1-300-291ハズレ
2-600-5827枚役
+1192+1210
3+892+919ハズレ
4+592+628ハズレ
5+292+337ハズレ
6-8+46

6G目にカウンタープラスとマイナスでわかれましたね。

この時、もし小役が成立したら、小役高確率状態の可能性が高く、高設定に期待できます。この重要なゲームを判別ゲームとか、判別プレイと言いました。これをしばらく繰り返して検証していく事で、より差が広がって行き、確実な物となっていったのです。

今のHANABIのように差があるようで無いものと違い、当時のHANABIは低確率だと風鈴が1/70くらいで高確率だと1/7くらいだったので、差が明らかでした。

ちなみにこのカウンターのおかげで、小役を取りこぼしても、揃いやすくなる状態が近づくだけ(払い出しが無いから加算されない)なので、目押しが苦手な人にもやさしい機能だったんですよ。今の機種は取りこぼしたらその時点で損ですからね。

これが減算値判別と言うれっきとした知識と技術でした。

そして、「うわぁ!設定5判別クリアしたのに当たらねぇ!」と言いながら負けたりするのは、今と同じです(笑)

でも当時は設定5以上などを確信できたわけですから、疑心暗鬼で打つわけじゃないので納得だったのです。高設定で負けるのは仕方ない!みたいな。それを繰り返すしか勝つ方法が無いので。

不二子2と言う機種で設定5判別をクリアした時の歓喜っぷりは今でも忘れません!

まとめ

4号機にせよ、5号機にせよ、設定推測と設定判別には大きな違いがあります。

推測の域なのか、断定できるのか・・・と言う確定できるかどうか、と言うポイントは全くの別物です。

断定出来ないから今の台は厳しい!って思うかもしれませんが、裏を返せば夜から打つ人にもチャンスが残された!と言う事でもあります。4号機時代の判別された低設定台だけが残っていても嬉しく無いじゃないですか。

そういう意味でも、わかりにくいというのは、GOGOジャグラー実践の時にも書きましたが、上手な人でも推測しにくいので、メリットでもあると言う事なんです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です