機械割って何なの?

パチスロを打っていると、大抵の人は聞いたことがあるであろう言葉、機械割。なんとなく設定された確率通りに当たった時にその数字になる?って事くらいはわかるけど実際は何なの?設定1で97%とか全然97%な気がしないんだけどどうして?と言う素朴な疑問部分について書いてみようと思う。

そもそも機械割って何?

機械割ってそう難しい話ではありません。

ボーナスや小役をメーカーが意図した値通りに小役やボーナスを引いた時、どれだけの払い出しがあるかを計算したものです。

ペイアウト率なんていう表現も同じです。

個人的な見解ですが、その日出た実際の枚数や割数に限って言えば、割数とか、出率って言う言葉を使うのが良いのかなって思います。あくまでも機械割は、スペック値と捉えるのが良いかと思います。

パチンコの場合は、メンテナンス状況により、色々数字が変わってくるため、明確に機械割と言うものが存在しないと思っていて良いかと思います。なのでパチンコの場合は期待収支から割数が計算できるようになります。

特に割数何かに直す必要もなく、期待収支さえあれば良いと捉えておいて問題ありません。

何故そういう疑問を持った?

ある所で公営ギャンブルや宝くじの還元率(ペイアウト)の話になった時、パチンコやスロットはどうなん?と言う話になりました。パチスロは一番悪い設定で98%くらいですよ。とお話させていただきましたが、嘘やん!絶対もっと負けるやん!って言う人がいたので、その辺を解説しておいた方がいいのかな?と言う事で、今回は機械割について書く事にしました。

ちなみに競馬競艇のような公営ギャンブルは75~80%程度、宝くじに至っては50%と鬼のような還元率です。

ここで発生したもっと負けないはず!負けすぎだ!と言う感違いは以下の理由により発生しています。

機械割98%なら、500枚使ったら10枚しか負けないはずだ!

これが間違いね。

500枚使ったらおおよそ20枚負けるのが機械割98%ね。既に負け額が倍になってるでしょ?これが後々大きな負けに感じる部分になってきます。

機械割はどうやって計算するの?

計算自体は簡単です。既定のゲーム数回した時に、既定の確率で成立した役に寄る払い出し枚数を、投入枚数で割って100を掛けたものが機械割です。

アイムジャグラーEXAEを例に説明してみましょう。

アイムジャグラーEXAE(設定1)のスペックは以下の通りです。

成立役成立確率払出枚数
リプレイ7.2983枚
ブドウ6.4897枚
チェリー33.572枚
ベル1092.2710枚
ピエロ1092.2714枚
BIG287.44350枚
REG455.11112枚

この中でベルとピエロは狙って取るのが難しいので、取らないものとします。

この台を3000回転回した時の期待払出枚数は恐らく以下のようになります。

成立役取得回数総払出枚数
リプレイ411.07
1233.21枚
ブドウ462.323236.24枚
チェリー89.36178.72枚
ベル0
0枚
ピエロ0
0枚
BIG10.4373652.95枚
REG6.592738.304枚
合計9039.389枚

3000回転回しているので投入枚数は3000回転×3枚で9000枚である事がわかります。

さらに、BIGとREG中の投入枚数も加算しないといけない。BIG1回で25枚、REG1回で8枚必要になるので…

BIG投入枚数25枚×10.437回=260.925枚

REG投入枚数8枚×6.592回=52.736枚

合計投入枚数は9000枚+260.925枚+52.736枚=9313.661枚

払い出し÷投入枚数×100が割数になるので・・・

9039.424枚÷9313.686枚×100=97.055%

となりますので、メーカーが発表されている機械割96.9%に類似する値となりますね。

恐らくズレは小数点の丸め誤差と、成立ゲームで全て揃える計算になってることと、チェリー重複時にチェリーと同時にボーナスが揃ってる計算になってるので、その分だけ割が上がっちゃったのだと思います。

ちなみにBIGやREG中のBET枚数計算が面倒な場合は、BIGとREGの純増枚数を使って計算しても近い数字で計算できるので問題ありません。

8725枚 ÷ 9000枚 × 100 = 96.944%

偶然にもメーカー発表の割に合致してしまいました(笑)

以上の事から、使った金額に対して何パーセントか?ではなく、使った枚数に対して何枚払い出すか?が機械割なのです。

競馬だともっと負けない気が?

えっ?でも競馬は当たれば多少は手元に残るじゃん?って思うかもしれませんが、それはパチスロでも同じなのです。

競馬は1レースにつき1回しかBETしませんよね?1レース目に払い戻されたお金をもう一回1レース目に投入する事はできませんよね?それと同じ事をパチスロで行うと、50枚のメダルで16回転させた時に残ってるメダルがそれなんです。競馬と同じように考えようとしたら、払い出したメダルを再利用しちゃいけないんです。それは競馬で言えば既に2レース目なんです。

16回転でブドウが3回、リプレイが1回揃ったとすると、手元にはブドウの21枚+リプレイの3枚と余りの2枚があるはずなので、26枚あるはずです。ね?この時点で48枚の投入に対して還元率50%あるでしょ?大体Aタイプで小役成立による機械割は50%ちょっとです。これにボーナスが絡んできて100%前後になるのです。

極端な話をすると、500枚のメダルを1度に投入して、レバーオン!結果250枚のメダルがドサッ!と返ってきた。これが還元率50%ね。

ちなみに小役しか揃わないAタイプの還元率が宝くじなんです。宝くじ=ボーナス非搭載のAタイプ・・・という非常にバカげたギャンブルなんですね。宝くじを買う=一生GOGOランプの光らないジャグラーを打つのと一緒なんです。ただし、光ったら億の金が手に入りますが、その可能性も含めて50%です。昔あったひっくり返ったパチスロより酷くない?って思うのは僕だけだろうか。

機械割100%より高い台を打つ重要性

今までの話でなんとなく、投入した枚数に対し、何枚払い出したかで機械割が計算されている・・・と言う事はわかったとすると・・・

設定の悪い台を打てば打つ程マイナスが大きくなっていくと言うのは容易にわかる。

アイムジャグラーのように、機械割97%の台を7000Gツッパしたら、600~700枚くらい負けます。計算上ね。

機械割100%の台を打ち続けたら+-0くらいに落ちついていきます。もちろん計算上。

機械割101%の台を打ち続けたら200枚くらい勝ちます。またまた計算上。

と言う事は100%を境に、勝ちと負けが分かれるのだから、99.9%と100.1%には絶対に越えられない壁があるってことです。

もう一つ言うと、100.5%と101%だったら、101%の方が差枚は2倍出る!と言う事になりますので、より良い設定を打つ重要性はここからもわかります。100.5%を7000回転した時の差枚は+105枚ですが、101%だと+210枚です。

それと同時に、ハナビやバーサスのように設定1の機械割100%オーバーの台は確かに甘いですが、それを打ち続けてたんじゃまともに勝てない!と言うのもわかるかと思います。設定1の機械割が100%の台は、その甘さを利用して高設定をつかみ取るための手段と捉えておくと良いかもしれません。

だから設定1だと認識した時点で、期待値のある台を探す方が有効であると言う事ですね。一番有効はスカった時点で帰るだと思います。

まとめ

AT機なんかだと、上ブレ下ブレが激しく、機械割に準じない事も多くありますが、ブレる要素の少ないAタイプだからこそ、機械割、設定を意識した立ち回りをしていけば、安く長く遊べる可能性が高い。

反対に打ち散らかしていると、低設定で上ブレする要素(GODを引くとか)がない分、安定して負けて行く可能性も高い。

その中で機械割ってのはこうやって簡単に計算できるんだよ。そしてその機械割って言う数字は、投入額と勝ち負け額ではなく、投入枚数に対する払出枚数だよって事がわかって頂ければ良いかなと思います。

最後に割数の計算式だけのっけておきますね。どちらも意味は同じです。

総払い出し枚数 ÷ 総投入枚数 × 100 = 割数

(ゲーム数×3枚+差枚数)÷(ゲーム数×3枚)×100=割数

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