パチンコの期待収支って何?

先にバーサスの打ち方を展開していこうかと思ったのだけど、パチンコの期待収支計算についてtwitterで投げている人がいたので、ちょっとでも役に立つ事を・・・と言うわけで、期待収支について書きます。

期待収支って何?

商売で考えてみよう!

あるチョコレート100個入りのボックスを10000円で仕入れて、1個110円で全て売れると想定したら・・・

チョコレート一個当たりの期待収支は+10円で、それが100個売れるので1000円がこのチョコレートボックス1箱の期待収支です。

10000円で買って、11000円で売るんだからわかりやすいですね。

11000円-10000円=1000円

これが1個90円でしか売れなかったら、1個当たりの期待収支は-10円で、1箱分売った時の期待収支は-1000円となります。

9000円-10000円=-1000円

パチンコ玉に置き換えてみよう!

仕入れ値と売値がわかれば、期待収支が計算できそうだぞ?と言う事はチョコレートの話でわかりました。では、パチンコ玉で計算するにはどうしたらいいのでしょうか?等価交換を例に説明致します。

仕入れ値を計算する

パチンコで言う仕入れとは、デジタル(液晶)を回転させる事なので、仕入れ値は、1回転させるのに必要な玉数って考え方ができます。

4円パチンコの場合、1000円で250個の玉を借りることができます。その250個の玉で液晶を20回転させられるとしたら、1回転させるのに必要な玉数は・・・

250個 ÷ 20回転 = 12.5個/回転

となり、払い出し等もありますが、元手としては12.5個あれば1回転できる事がわかります。

これがチョコレート1個の仕入れ値と同じ意味です。

1パチであれば200個 ÷ 200円回転数でもいいし、1000個 ÷ 1000円回転数でも同じです。

売値を計算する1 トータル確率を知る

パチンコで言う売値とは、回転による収益なので、最終的には大当りで得る玉数と考えられます。

CRAスーパー海物語IN沖縄4withアイマリンを例に出してみましょう。

この台は、初当りからSTや時短の連荘も含めた時、6R当たりを引くための確率が1/37.2となっています。この確率をトータル確率と言います。

googleで機種名とトータル確率で検索すれば出てきます!計算する必要はありません!

一応計算してみると・・・この台の平均連荘数は2.48連荘らしいので、それを発当たり確率から割ると・・・

99.9 ÷ 2.48 = 40.28 となり、トータル確率1/40.28と計算されますが、5%の確率で16Rが当たりますので、それを加味すると6R当たりを1回引くのに必要な通常時回転数は37.2回転となるわけです。

ざっくり計算すると、100回大当たり引いたら95回が6R当たり、5回が16R当たり。なので・・・

95回 × 6R + 5回 × 16R = 650R

650R ÷ 600R = 1.08 となり、単純に6Rのみ×100回で計算するより1.08倍多いので補正をかけます。

40.28 ÷ 1.08 = 37.2 となり、調べると出てくるトータル確率に近づきました。

売値を計算する2 1回転当たりの出玉を計算する

1R当たりじゃなくて、1回転当たりの出玉を計算する理由は、仕入れ値の計算で1回転当たりのコスト計算したからです。単純に計算できるように単位を合わせてあげるためです。

アイマリンは8カウント11賞球の6Rなので総払い出しはそれぞれをかけた数字です。

8カウント × 11賞球 × 6R = 528個

ただし、知りたいのは差玉なので、打ちこんでいる玉数を引かなくてはいけません。

理論値で行けば48個の打ちこみで、全てアタッカーに入れば大当たりを終える事ができますがそれは無理です。仮に1R当たり15個の打ちこみが必要になるとすると・・・

528個 - (15個 × 6R) = 438個

となるので、6Rで得られる差玉は438個となります。

6Rの当たりを得るために、 すなわち438個の玉を得るために、必要な回転数が37.2回転なので、438個を37.2回で割れば1回転で得られる玉数が計算できます。

438個 ÷ 37.2回 = 11.77個/回転

これで仕入れ値と、売値の計算ができました。

期待収支を計算する

チョコレートの例で、売値から仕入れ値を引けばチョコレート1個の期待収支がでましたね。今回も同じように、売値から仕入れ値を引いて、1回転当たりの期待収支を計算しましょう。

11.77個/回転 - 12.5個/回転 = -0.73個/回転

なんと、1000円20回転で、大当たり1回で438個取れる場合は、期待収支がマイナスとなるのです!1回転させるたびに0.73個減って行くので、1000回転させたら・・・

-0.73個 × 1000回転 = -730個

と言うわけで、この台を1000回回すと730個負ける計算になります。

これが期待収支です。

補足とまとめ

計算式のまとめ

250個 ÷ 1000円回転数 = 1回転で必要な玉数・・・コストA

大当たり1回の出玉 ÷ トータル確率 = 1回転で出る玉数・・・リターンB

リターンB - コストA = 1回転の期待収支

1回転の期待収支 × 回した回転数 = その日の期待収支

ここではわかりやすいように大当たりのみを計算に入れましたが、本来は大当たり~電サポ終了時の玉数を使います。なので、電サポ中に玉が減るならもっとマイナスは大きくなります。

1000円で21回転して、大当りの出玉が450個あれば、ほぼチャラくらいになります。

この数字を使って自分で計算してみてください。

これがスペックボーダーが等価で20.7回って言われる所以です。

だから、無駄玉を打つ事で1回転当たりのコストを上げてしまうと、パチンコって本当に勝てないものになってしまうのです。さらにアタッカーの状態が悪くて入賞しにくかったり、電サポが悪かったりすると、ま~~~勝てません。無駄玉を打つ事は、仕入れ値を自分から上げているのと同じなのです。アタッカーや電サポが悪いのは売値を自分から下げているのと同じなのです。

反対にハマってでも釘メンテナンス状態の良い台?を打つ事が重要と言う事がわかります。パチンコのどこ見てるの?って記事で釘のことしか書かなかったけど実際そう言う事なんです。データカウンター見ても勝てる台が見つかるわけじゃないからなんです。

最後にアイマリンの大当たり出玉450個の時と、430個の時で、各回転率の時の期待出玉表掲載しておきますので、参考までにどうぞ。多少数値は丸められていますので、厳密なデータではありません。自分で計算してみてね!って所の答え合わせにどうぞ。